創傷に効く

藤五朗

2012年05月17日 16:43

ハチミツの創傷への効果
1.抗菌性によって感染を防ぐ
2.水分の浸出やバクテリアによる感染を防ぐ被膜となる
3.組織再生を進める酵素を含み、治癒能力を促進する
4.膿を吸収し、それによって傷を清潔にする
5.痛み、刺激を減少させ、悪臭を除去するなどの効果を発揮

これらの効果は、ハチミツの糖類が持つ保水性がリンパ液の排出を促すように働くことが一つの理由だそうです。

溜まった老廃物を回収して体外へ排出するというリンパ液の流れが滞ると、溜まった老廃物が原因でさまざまな不調が現れるそうです。

もう一つは、グルコン酸の殺菌力とハチミツに含まれるグルコースオキシターゼという酵素が殺菌性の強い過酸化水素を作ることが挙げられます。

グルコースオキシターゼは、傷からの浸出液で薄められた時に特に活発に働き、過酸化水素を多く発生するのです。過酸化水素は、代表的な消毒薬のひとつで、「オキシフル」や「オキシドール」という商品名で市販されています。

また、ハチミツに含まれるビタミンKは、血液を凝固させ出血を止めてくれます。

ハチミツ包帯
ハチミツ包帯」とは、傷口を清潔にした状態で、ハチミツをたっぷり染み込ませたガーゼや包帯を直接あてるだけの簡単な治療法です。
体温やリンパ液で粘度を下げたハチミツが流れ出さないように、小麦粉をハチミツに練りこんでおくという方法もあります。

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