コレステロール
健康診断などでコレステロール値が高いと、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが上がると注意を受けます。
ダイエットや健康のために、肉や卵を避けるなど、コレステロールを気にしている人も多いようです。
しかし、過剰な食事制限をするのは間違いです。なぜなら、
コレステロールこそが女性ホルモンの材料となるからです。
ただし、悪玉コレステロールは減らす必要があります。
〇 コレステロールは、その
80%前後がおもに肝臓で作られています。つまり大半のコレステロールは体内で作られていて、食物から体内に吸収されるコレステロールは20%程度にすぎないのです。
〇 しかも、体内にはコレステロール合成の調節機能があり、食事からの摂取量が多いと、肝臓で合成量を減らすように上手くコントロールしています。
〇 女性ホルモンの材料であるコレステロールが十分に供給されなければ、その分、女性ホルモンの分泌量も低下しかねません。
毎日1個の卵が、女性ホルモンの分泌を促すと言ってもいいのです。
イソフラボンを多く含む納豆や豆腐、豆乳などの大豆食品と卵を組み合わせて摂ると、さらに効果がアップします。
〇 また、ストレスがあると抗ストレスホルモンの出番が増え、原料であるコレステロールが使われてしまいます。
ストレスが多ければ体の中でコレステロールが不足してしまいます。
〇 コレステロールは、細胞膜の構成成分です。特に、複雑な形をしている脳の神経細胞の形を保つためには、コレステロールは不可欠です。
〇 そのコレステロールが不足していれば、脳内の神経伝達を素早く行うことができなくなります。
コレステロール値が低い人でうつ症状を訴えるケースは多く、サンゴの女性に多い「産後うつ」も、出産後コレステロール値が急激に下がることが原因ではないかと考えられているようです。
このように、心と体の健康にコレステロールはとても重要な役割を果たしていて、女性の取って欠かせないものなのです。
但し・・・
酸化したコレステロールは体にとって良くありません。
酸化とは錆びてしまっている状態です。
コレステロールの酸化を防ぐためには、
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化作用のある栄養をプラスしていくことが大切です。
コレステロールは脂質で血液に溶けないため、たんぱく質でコーティングすることによって体内を移動します。ここでも「たんぱく質」の必要性が出てきます。