太りやすい
栄養学的に見ると、40代以降になると痩せにくくなるようです。
その主な原因に、栄養不足があります。
40代を過ぎたらやみくもなダイエットは禁物です。必要な栄養をしっかり摂って
「脂肪燃焼体質」になって効率的に痩せることを目指しましょう。
〇 脂肪燃焼体質になるために必要なのが
「筋肉」です。
〇 年齢とともに
基礎代謝が落ちていきます。基礎代謝が最も高く行われている体の部位は
筋肉です。
〇 先ずは筋肉の材料となるたんぱく質をしっかり摂ることが基本中の基本です。その上で脂肪を燃焼させるための栄養を補給していきます。
〇
カルニチンは、脂肪の代謝をアップし、脂肪の燃焼を促進させる栄養素です。
〇 ところが残念なことに40歳を過ぎると体内で合成されにくくなります。年齢とともに痩せにくいのは、カルニチン不足が大きな原因です。
〇 カルニチンが多く含まれている食品は、ラム肉や牛の赤身、豚肉などですが、必要量を補合うほどの量を食べるのは難しいためサプリメントの活用もお勧めです。
〇 もう一つ、
コエンザイムQ10は若さと元気を取り戻す栄養素です。
〇 脂質性栄養素の1つで、たんぱく質、脂質、糖質の代謝を促し、エネルギーを産生する働きがあります。
〇 ところがこれも、20歳ごろをピークに減少していきます。
〇 なかなか体重が落ちて行かない、最初は順調だったのに停滞してしまった、というときのにコエンザイムQ10を摂取すると代謝力がアップするそうです。
〇 また、美しく痩せるという意味で忘れてはならないのが
成長ホルモンの存在です。
〇 成長ホルモンは筋肉を増やして脂肪を減らすため、痩せやすい体をつくります。
〇 成長ホルモンは夜11時~2時ごろ、寝ている間に分泌されます。ですからその時間に熟睡していることが大切です。
〇 そして最も大切なことが、
ウォーキングや筋トレなど、運動をすることで筋肉をつけることです。
〇 食べたり、飲んだりするだけで筋肉が付き、ダイエットができればいいのですが、それはむしが良すぎます。
〇 身体を動かし、少しの時間でも毎日のウォーキング、ストレッチ、筋トレをすることで見違えるほどの体形になるでしょう。
頻尿・尿漏れ
加齢とともにエストロゲンが減少すると、窒粘膜などが委縮します。この時期、膀胱や尿路の粘膜も委縮するため、排尿障害を起こしやすくなるのです。
〇 栄養素としては、やはりここでもエストロゲン不足を補ってくれる
イソフラボンが有効です。
〇 エストロゲンはコラーゲンの合成を助けます。当然、窒粘膜や膀胱、尿路の粘膜の部分のコラーゲンも減っていくために頻尿や尿漏れが起こりやすくなりますから、コラーゲンの材料となる、
たんぱく質、ビタミンC、鉄も合わせると良いでしょう。
〇 頻尿や尿漏れが起こる頻度を年代別に見たデータでは、30代から上がっていき、50代でピークに達しています。
〇 中高年女性に起こる尿失禁は、腹圧性尿失禁が最も多く出産回数が多ければ多いほど、起こりやすくなります。
〇 このことから、骨盤を支えている
骨盤底筋群が弱まっていることが予測できます。
〇 適切な栄養を摂ると同時に、運動をして骨盤底筋群を鍛えることも大切です。
〇
骨盤底筋体操といって、膣から肛門のあたりを、排尿を我慢するときのようにキューッと締めていく運動を行うのも効果があります。