動脈硬化予防

藤五朗

2013年03月15日 16:27

食べ合わせのヒント⑤

昨日に続き「血管」に関わる病気の予防です。

動脈硬化予防

たんぱく質で新しい血管を作って、ビタミン類で老化を防止し、カリウムでは血圧低下!

心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化。
これは、血管が柔軟性を失い、血流により内部の壁が傷つくことによって引き起こされると言われています。
発症を予防するためには、しなやかな血管を保つことが不可欠です。

そのために必要な栄養素は、肉類に含まれる良質なたんぱく質
たんぱく質の豊富な牛肉、豚肉、鶏肉と、魚や大豆などは、動脈硬化防止に大活躍します。

たんぱく質は、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用を持つビタミンCやβ-カロテンなどと一緒に摂るのがベターだと覚えておいてください。

ししとうがらし(β-カロテン、ビタミンC) + 鶏肉(たんぱく質)

ししとうがらしのβ-カロテンとビタミンCには強い抗酸化作用があり、老化を防いでくれます
鶏肉には血管の弾力性を高めるたんぱく質が豊富です。
この二つの組み合わせは、動脈硬化予防に最適と言えます。

チンゲンサイ(ビタミンE) + 鶏肉(たんぱく質)

ビタミンEやβ-カロテン、カリウムなどの栄養素がたっぷり詰まったチンゲンサイは、血管の老化を防ぐ優れものです。
血管を強くするたんぱく質が豊富な鶏肉と組み合わせれば、さらに高い効果を期待できます。

かぶ(β-カロテン、カリウム) + 豚肉(たんぱく質)

根を食べるイメージが強いかぶですが、実は葉にも豊富に栄養素が含まれています。
特に、β-カロテンの含有量が豊富で、豚肉と組み合わせれば動脈硬化予防にぴったりです。
高血圧を防ぐカリウムも含んでいます。

里芋(ガラクタン) + 豚肉(たんぱく質、ビタミンB1)

独特のぬめりが特徴の里芋。そのぬめりが「ガラクタン」という食物繊維の一種で、血中コレステロール値を下げる効果を持っています。
血管を強くするにはタンパク質を含む豚肉と一緒に食べましょう。

じゃがいも(ビタミンC、カリウム) + にんじん(β-カロテン)

抗酸化作用を持つビタミンCが豊富な点もじゃがいもの特徴の一つです。
リンゴと比べて、100g当たり約8倍もの量を含んでいます。
同じく抗酸化作用を持つβ-カロテンを含むにんじんと合わせて食べてもOKです。

生姜(カリウム) + 豚肉(たんぱく質)

臭み消しとして、肉類の調理に活躍する生姜ですが、栄養面からみてもこの組み合わせは理想的です。
血圧を安定させるカリウムと、血管を柔軟にするたんぱく質も同時に摂れて、動脈硬化防止に役立ちます。

やまいも(カリウム) + まぐろ(DHA、EPA)

漢方薬にも用いられるほど薬効の高いやまいもには、血圧を下げるカリウムが豊富です。
中性脂肪やコレステロール値低下作用を持つDHA、EPAを含むまぐろを合わせることで、動脈硬化予防の働きが強まります。

アボカド(ビタミンE、C) + レモン(ビタミンC)

良質な脂質を多く備えたアボカドは、「森のバター」とも呼ばれています。
ビタミンEやCも多く含み、ビタミンCが豊富なレモンと合わせれば、抗酸化作用の働きにより、動脈硬化予防に効果的です。

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